今回紹介する業務用脱毛機は「SS50」です。
名前では全くどんな業務用脱毛機か想像できませんが、
実は本体価格が400万円近い高級脱毛機です。
今回はその価格の秘密を徹底解説したいと思います!
SS50のスペック
まず必ず確認しておきたいスペックです。
特に重要なのは
①【本体価格】
②【最大出力】
③【ランニングコスト】
④【サイズと重さ】です。
①【本体価格】自分の予算と合うかどうかが一番重要です。しかし高ければ高いほど良い製品というわけではありません。他のスペックも見る必要があります。
②【最大出力】はそのまま施術の効果や、脱毛完了までのスピードに関わってきます。
③【ランニングコスト】意外と見落としがちですがメーカーによって差があります。ランプの総ショット数とランプ代から一番の消耗品であるランプのランニングコストが分かります。結局一人当たり全身脱毛にかかる費用はいくらなのか?そのコストを算出する上で必ずランニングコストも計算しなくてはいけません。
④【サイズと重さ】業務用脱毛機には卓上タイプとタワータイプがありサイズ感が大きく異なります。自分の考えるお店や対象顧客にマッチするのはどういったタイプなのか先に考えておきましょう。
【本体価格】380万円
【脱毛方式】IPL
【最大出力】2~25J/㎠
【ランニングコスト】1ショット0.3円
【消費電力】2500W
【サイズと重さ】49×56×104cm 55kg
SS50のスペック表を見て、まず「しっかり書かれている」と感じました。
家電では当たり前のスペック表も、業務用脱毛機では本当に適当なことが多いんです。
ましてや「SS50」という名前を聞いた時、型番のような覚えにくい名前で大丈夫なのかと思っていたので安心しました。
しかし本体価格は400万円近く、業務用脱毛機の中でも高級。
一体それだけの価値があるのか、SS50を更に詳しく解説します。
特徴解説
ポイント1:SS50の出力は強すぎ!?
SS50の最大出力25J/㎠はかなり高いです。というか高すぎなぐらいです。
業務用脱毛機の平均最高出力が10J/㎠程度で、12J/㎠以上だと火傷のリスクが高いとも言われています。その倍の25J/㎠は表記ミスでなければ異様に高い数値です。
実はSS50の公式HPや資料でオススメポイントが6つ紹介されているのですが、最大出力についての表記はありませんでした。本当に25J/㎠のハイパワーなら宣伝するはずなので、出力が過剰だとメーカーも認識しているのか、それとも出力について良く分かっていないのか。
個人的にSS50を試したことがあるのですが、ちゃんと効果が出るマシンだと思います!
しかし、実際に25J/㎠なんてパワーは使わないのと、他の最大10J/㎠ほどのマシンとの違いは分かりませんでした。
価格が業務用脱毛機の平均価格より2倍近く高いことを考えると、オススメしづらいです。
ポイント2:イオン導入同時照射の効果の程は?
メーカーイチオシのポイントが「イオン導入同時照射」です。
公式サイトでもポイントの①としてこう紹介されています。
脱毛をしながら、美肌、痩身の効果のあるイオンをたっぷり導入できます。美肌・美白・引き締め・保湿・鎮静のそれぞれ効果が、今までの脱毛の概念を覆します。美容に敏感なお客様に喜ばれる要素で他店との差別化ができます。
実はこのイオン導入は他の脱毛機で紹介されているのも見たことがあります。
SS50独自のものというわけではないです。
この肌への効果なのですが、本当に個人差があるので難しい部分です。
脱毛も毛の濃さや肌の敏感さによって出力も変わるし、脱毛効果も変わります。しかし、敏感肌の人なら出力を落とせばいいし、ある程度の出力が確保されていて、ちゃんと連射の時に一定の出力が出るマシンなら効果は誰でも効果は出ます。
それに対し、このイオンの肌への浸透みたいなものは更に個人差が出る気がします。
私個人としては、ほとんど感じることが出来ませんでした。
このイオン導入という部分で、SS50をオススメすることは出来ないです。
効果を感じる人もいるとは思いますけど、良いドライヤーを使った後の髪質の違いのような、あそこまでの変化は感じないと思います。
ポイント3:値段や日焼け肌への照射等不透明な部分も。セルフは非対応です。
個人的にSS50でちょっと不満な点についても触れます。
まず公式サイトで、本体価格380万円に二重線が引かれ「特別価格(お問い合わせください)」となっています。
個人的にはこういった問い合わせのために、価格を伏せたり、値下げを匂わせる方法は好きではありません。
新規で脱毛サロン開業を考えて、業務用脱毛機の比較をしている人にとって、予算という最重要部分がすぐに分からないのは嫌ですよね。
もう一つは「日焼け肌でも脱毛出来る!」という部分です。
基本的に業務用脱毛機は日焼け肌対応していません。脱毛サロンとしてはリスクがあるのでお客様にオススメしない方がいいです。
SS50は公式HPで大々的に日焼け肌対応をうたっているので、何か違った技術があるのかと思ったのですが、その説明も「バルジ領域に作用するから」というもので、他の多くの業務用脱毛機と変わりません。個人的にはバルジ領域に作用するものだからという理由で、日焼け肌に照射するのはオススメしません。他の多くのマシンも同じ方式で、日焼け肌はNGにしているからです。
SS50は資料請求をしても、公式HP以上の情報は何もないので、そちらもご注意ください。
まとめ
SS50は高級機価格でしたが、個人的には200万円以下の業務用脱毛機との差はほとんど感じませんでした。メーカーの対応も他社より優れているという印象はなかったです。