ファルコン

今回紹介する業務用脱毛機は「ファルコン」です。
ファルコンには「ファルコン」「ファルコンS」「ファルコンJ」「ファルコンZERO」と４種類ありますが、今回は一番オーソドックスな「ファルコン」について徹底解説します。
値段の高い本製品。果たしてそれだけの価値はあるのでしょうか。

Contents

ファルコンのスペック
特徴解説
まとめ

ファルコンのスペック

まず必ず確認しておきたいスペックです。
特に重要なのは
①【本体価格】
②【最大出力】
③【ランニングコスト】
④【サイズと重さ】です。

①【本体価格】自分の予算と合うかどうかが一番重要です。しかし高ければ高いほど良い製品というわけではありません。他のスペックも見る必要があります。
②【最大出力】はそのまま施術の効果や、脱毛完了までのスピードに関わってきます。
③【ランニングコスト】意外と見落としがちですがメーカーによって差があります。ランプの総ショット数とランプ代から一番の消耗品であるランプのランニングコストが分かります。結局一人当たり全身脱毛にかかる費用はいくらなのか？そのコストを算出する上で必ずランニングコストも計算しなくてはいけません。
④【サイズと重さ】業務用脱毛機には卓上タイプとタワータイプがありサイズ感が大きく異なります。自分の考えるお店や対象顧客にマッチするのはどういったタイプなのか先に考えておきましょう。

【本体価格】350万円
【脱毛方式】SHR・IPL
【最大出力】
【ランニングコスト】1ショット0,6円
【消費電力】
【サイズと重さ】61cm×58cm×93cm 55kg

ファルコンのスペック表を見て気になったのは「本体価格」と「ランニングコスト」の高さです！業務用脱毛機の平均本体価格は200万円ほどなので、350万円という値段は高級機といえます。そしてランニングコストもかなり高いです。
残念なのは、それなのに出力が不明ということ。
そんなファルコンのスペックを更に詳しく掘り下げます。

特徴解説

ポイント1：ファルコンは少し古い？

ファルコンの特徴として挙げられている機能は「ＳＨＲ＋ＩＰＬのハイブリッド脱毛」「－10℃の冷却機能」「10連射」です。
しかし、これらの機能、実は現在販売されている業務用脱毛機（特にタワー型）ならほとんど搭載されています。

連射のSHRと出力が強く男性のヒゲ等に効果的なIPLがどちらも可能なのが「ハイブリッド脱毛」。これは理想的な機能ですが、それだけに他社の製品にも搭載されています。
本体価格200万円以下の製品でもこの機能はあります。

そして10連射とそれを可能にする冷却機能ですが、SHRといったら10連射というぐらい代名詞な機能なので、これも他社も搭載しています。

今はこれらを大々的に宣伝するよりも、何か他に機能がないと埋もれてしまいます。

ファルコンが悪いわけではないのですが、本体価格が半額ほどの製品にも見られる特徴なので、このスペックではファルコンの本体価格は高いと感じてしまいます。

ポイント2:ファルコンだけの唯一無二な特徴はないかも。

ファルコンは現在のタワー型業務用脱毛機の標準的な機能を兼ね備えていますが、
逆に言えばファルコンだけの特徴というようなものは見られません。

ファルコンのHPには「役務消化約10倍！」と書かれています。
この役務消化という言葉は他の製品にはなかったので、初めて知りましたが、
一人当たりのお客様にかける時間が10分の1になるというような宣伝文句のようです。
しかし「従来のマシンに比べ約10倍以上の処理能力で施術を消化できる」と書いており、
これはおそらくＳＨＲの10連射のことを指しています。
今では他の業務用脱毛機にも搭載されている機能なので、ファルコンを使ったから10倍のお客様を処理できるとはなりません。

本体価格が高額なだけに「これ」といった点が見つけられなかったのは残念です。

ポイント3：ファルコンのランニングコストは高い。

ファルコンのランニングコストは１ショット当たり0.6円。
実はこれ、かなり高いんです。
業務用脱毛機の平均は0.3円ぐらいで、0.2円を切る脱毛機も多いです。
単位が小さいので、たかだか「03円」ぐらいの差と思ってしまいますよね。

でも、全身脱毛に必要なショット数は2000ショット以上です！
要するに１ショット0.3円高いと全身脱毛１回だけで600円も変わってしまいます。

一日に何十人もさばくことを考えるとかなり大きな違いになります。
将来的に複数台導入すること、複数店舗運用することを考えている方は間違いなく、気にした方が良い部分です。

ファルコンは本体価格だけでなく、ランニングコストも高いということは意識しておいたほうがいいです。